観光総合産業への新潮流(1)
MEGA TOURISM INITIATIVE

近年世界的に成長を遂げている観光産業は、2010年には世界のGDPの12.5%に達し「21世紀最大の産業」となると予測されている。しかし我が国の場合、昨年の出国者数1580万人に対して、海外からの訪日者数はおよそ4分の1の410万人。この圧倒的不均衡の中では、政府が進める訪日観光交流倍増計画「ウェルカムプラン21」も、予算・人員面を含めていささか貧弱な体制と言わざるを得ない。今後の基幹産業となる観光産業の世界的潮流に遅れないためにも、日本における国際観光産業の見直しと育成が緊急の課題といえよう。本レポートでは、こうした新観光産業観に視点をおき、新たな政策の考え方と方向性について概観する。


世界の観光産業


(1)21世紀の基幹産業

1.訪問の主要な目的が、訪問国内で報酬を得るための活動を行うこと以外の者で、1泊以上12ヶ月を超えない期間、居住国以外の国で通常の生活環境を離れて旅行する人
※2.観光による直接の雇用(宿泊、飲食、航空、道路・水上交通、旅行会社)に加え、ある程度旅行者の存在に依存する間接的な雇用(小売店、レジャー産業、娯楽、金融・保険など)の一定比率分が含まれている。
(出典)JNTO国際観光白書1999年度版


(2) 世界の観光産業と日本

 


各国の旅行・観光産業と政策


(1) アメリカの旅行産業と政策


@概 況

(出典) 米国商務省 1997

A政府の取り組み


Bフロリダ州の場合 〜州の観光政策は商務省からVisitFLORIDA社に〜

商務省民営化とその組織


(出所)南フロリダ日本協会

 
(2)オーストラリア

@概 況


A政府の対応

  
(出典)Office of National Tourism 1998


(3) シンガポール 〜アジア屈指の観光大国〜
国土・資源の限られているシンガポールでは、観光関係産業の振興を特に重視してきた国といえる。右上がりできた観光客数も、96-97年と減少となったものの、国を挙げて新手の施策を積極的に講じている。

@概 況

シンガポ−ルへの入国者数の推移(単位:千人)
 
1990
1992
1995
1996
1997
入国者数
5,323
5,990
7,137
7,293
7,198
(内日本人数)
972
1,001
1,179
1,172
1,094

 
A政府の取り組み



(4) 中 国 〜観光大国へ向け急速に躍進〜

@概 況


A政府の取り組み

 


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